リノベーションは何度も経験することではないからこそ「具体的にどんな流れで進むのか」「完成後はどうなるのか」など、イメージしにくいと感じるのは自然なこと。このページでは、ご相談から資金計画、デザインのご提案、完成後の運用まで基本的な流れをご紹介しています。
初めてリノベーションを行う方も、すでにお困りの課題を抱えている方も安心して”はじめの一歩”を進められるよう丁寧にわかりやすくご説明、ご提案します。
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初期相談として現在のマンションの状態やお客様のご希望を伺います。
今のご状況をお聞かせいただき、今後の方向性についてお話をさせていただきます。ケーススタディ等を基に現在の課題を可視化した上で現地調査を行います。
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ご相談内容をもとに、専門のスタッフがマンションの事前調査を行います。この調査では、現在の建物の状態や老朽化の進行度、管理体制、収支状況をはじめ、エリアの特性や近隣相場、競合物件の状況なども確認いたします。調査結果を踏まえ、改修及び大規模修繕やリノベーションの必要性を明確にし、今後の方向性をご提案いたします。
また、お客様のご希望に応じて、賃貸・売却などあらゆる可能性についても丁寧にご説明いたします。
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ヒアリングや事前調査結果をもとに、最適な建築家パートナーを選定しお客様のご要望とクルリブの強みである「価値の再定義」の視点を取り入れながら分析を行い課題への解決に向け、不動産と建築施工の両面から検討します。空間や建物の価値を問い直し、改修の内容や使用する素材、工期について具体的にご説明しどのように保全し承継していくかお客様と共に対話を進めます。建築家とともに設計プランを進めながら、あわせて詳細なお見積りもご提示いたします。ご要望に応じてプランの見直しや内容の優先順位の調整も行いながら進めます。内容がまとまり次第、仮契約へと進ませていただきます。
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計画内容の方向性が固まった段階で仮契約をいただき、その後の詳細仕様変更や工法変更などの増減契約を結びます。
ご提案内容に同意いただけましたら、本契約のお手続きをさせていただきます。この時点で設計図、パース、施工図、工程表の提出を行い、工期や費用、その他の条件を最終確定します。
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現入居者の方々への告知、近隣対策を行い、着工準備を進めます。お客様の方には着工前、解体後、下地完了後、中間検査、竣工前、竣工検査にお立会いいただきます。特に解体後は見えていなかったが故に発生する問題点がある可能性があります。(可能性と想定される問題解決にかかる費用感の説明は事前に行います)
経験豊富な施工チームが改修・リノベーション工事を開始します。お客様に進捗状況を随時報告し、安全対策を徹底しながら納期遵守にて工事を行います。
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工事完了後、最終検査を行い品質が適正であることを確認します。
お客様へお引き渡しを行い、アフターサービスの説明を行います。図面、工事写真、保証書は今後の保全に重要な書類です。不備があれば、原則補償の範囲内で是正対応を行います。
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お引き渡し後も、定期点検やメンテナンスを実施します。万が一トラブルが発生した場合は、迅速に対応いたします。メンテナンスやリノベーションは、一度実施して終わりではありません。継続的に修繕計画を見直し、建物の稼働状況を確認したうえで、必要に応じた改善策をご提案いたします。
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専有部リノベーションを行った際は、クルリブにてリーシングのお手伝いを行います。レインズやポータルサイトでの募集はもちろん、弊社が持つリレーションとブランド力で早期テナント付けを行います。
また、建物管理や入居者管理の見直しをご希望のお客様には法定点検の実施、緊急対応や日々の建物管理を実施する会社(BM)の再選定、入居者からの入金管理、クレーム対応を行う業務(PM)の再選定を行います。
クルリブは、既存マンションの価値を高め安心して住み継ぐための相談窓口です。空室対策、賃料改善、修繕・リノベーション計画まで、不動産と建設の専門視点で最適な運用をご提案します。
よくあるご質問
みなさまから日頃よく寄せられるご質問を
Q&A形式でご紹介しています。
大規模修繕工事とは何ですか? なぜ必要ですか?
マンションを適切に維持し、快適な居住環境と資産価値を保つためには、保守点検と修繕が重要です。修繕には性能・機能の劣化の度に行う小修繕と、一定年数の経過ごとに計画的に行う計画修繕があります。小修繕は定期的な点検により、設備の異常を早期発見し劣化した部分を修理・交換して性能・機能を回復させます。計画修繕は予め設定した長期修繕計画に基づき、工事前に調査・診断を行い、建物各部の傷み具合に対応した有効な修繕設計を行い工事内容を確定します。計画修繕では、工事の効率性を高めるため、複数項目をまとめて実施するケースが多く、12~15 年程度の周期で実施することが一般的です。
メンテナンスとリノベーション(改良)の違いがよくわかりません
住環境の向上を目的とする工事を「リノベーション(改良)」と呼び、メンテナンス(改修)とリノベーションを組み合わせ建物全体の性能を改善する工事を「改修工事」と定義されています。高経年のマンションの質と価値を最適に保持するためには、修繕による性能の回復だけでなく、居住者の現在の生活水準に見合った性能向上、すなわちリノベーション(グレードアップ)が必要です。「改修工事」を適切に実施することで、建物の物理的老朽化だけでなく居住環境の陳腐化を抑制できます。
修繕計画は必要ですか?
マンションをできるだけ長く適切に維持管理していくために修繕計画は必要です。点検・検査・診断により、建物の経年による劣化状況等の不具合や問題点を明らかにし、具体的な修繕実施のための中短期計画を作成、実績を見ながら目安として5年ごとに長期修繕計画を見直していく必要があります。
大規模修繕工事やリノベーションはおよそ築何年で実施しますか?何回くらい必要ですか?
建物の状況にもよりますが、15年〜20年程度で実施することを推奨します。築30年を超えると、居住環境の魅力や価値が低下し、時代に合わなくなるケースが多いので2回目はメンテナンスとリノベーションを同時実施が効率も良く効果的です。計画的にメンテナンスを同程度のピッチで実施し、長寿命化を図ります。
※国交省の推奨は12年~15年毎
どれくらいの費用がかかりますか?
建物の規模や状況、劣化具合で異なりますが、国交省のデータによると工事回数別の工事金額は4千万円~6千万円(1回目)の割合が最も多く、2回目及び3回目は6千万円~8千万円の割合が最も高くなります。(税抜、共通仮設費は含みません)